四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

「しーちゃん…」

四季くんは目の前に居る皐月くんのことが見えていないみたいに真っ直ぐ私の前に来て、手首を掴んだ。

「ッ…四季くんっ…痛いよ」

強いちから。

咄嗟に振りほどこうとしてしまった私の手首を、
四季くんはもっとグッと掴んだ。

「なんで嫌がんの?」

「嫌がってなんか…」

低い声のトーン。
私をジッと見据えるヘーゼルナッツ色の瞳。
いつものあたたかさは感じられない。

「しーちゃん…」

「さつきー。ちょっと静かにしてて?」

四季くんは皐月くんのほうは見ないままで言った。

私の腕を引っ張って歩いていく。

「四季っ…四季くん!待ってよ!」

グイグイと引っ張られて、
そのまま体育館倉庫に押し込まれた。

四季くんが扉を閉めて、
そばにあった掃除用のモップでついたてをして、外から開けられないようにした。

「しーちゃんっ!しーちゃんっ!」

ドンドンと外から扉を叩く皐月くん。
四季くんはそんなことには構わないで、畳まれたままのマットの上に私を押し倒した。

「四季くん…」

「聞いててもらおうよ。シュリが俺に興奮してる声」

「なに言ってんのっ…!」

「聞かせたかったんでしょ?皐月に」

「そんなわけないじゃん!」

「じゃあなんで許したの?本当に嫌だったんなら許したりしないよね?本当は喜んでたんじゃないの?」

「四季くん…四季くんっ…おねがッ…ゃ…」

「ほら。すぐそこに皐月が居るよ?興奮する?」

「ヤ…やだァ…嫌…やめて四季くん…四季くん!」