「ひとの彼女を好きになっちゃだめならしーちゃんと別れてよ」
「最低…。四季くんのこと大好きなくせになんでそんなこと言うの…」
「だってあんまりよくないんでしょ?じゃあ別れてよ。あー…この世って窮屈だよね、ほんと。男同士、女同士は変な目で見られる?好きになった子が親友の彼女なら好きってことも言っちゃだめ?ほんとに好きなひとと一緒にいて笑われるならぼくは死んだほうがマシだよ」
「皐月くん…皐月くんは私のこと嫌いだったでしょ?四季くんとのこと、反対してたでしょ?」
「嫌い?本当に心底嫌いなら、しーちゃんには不釣り合いだって思うなら、もっと本気でとっくに別れさせるか…それでもしーちゃんがムリだって言うならもう関わったりしてないよ!」
嫌いなんかじゃない。
この状況で聞かされた本音。
苦しそうに眉間に皺を寄せて、
皐月くんの叫びが本当に届いて欲しいのはどこなんだろう。
「そんなに泣くくらい、ぼくが嫌い?」
「四季くんが好きでしょ?」
「当たり前じゃん」
「大切でしょ?恋愛とか親友だからとかそんなこと説明できなくても…四季くんのことが大切なんでしょ!?」
「当たり前だろ!」
「皐月くん、どうしたの?」
右手首を皐月くんに抑えつけられていた。
左手を伸ばして、皐月くんの頬に触れた。
皐月くんの肩がピクって動いた。
「こんなことして皐月くんが四季くんに嫌われちゃうのが悲しいんだよ。どんな理由であっても、自暴自棄になって本当に大切なものまで壊さないで。だいじょうぶ…大丈夫だから」
「最低…。四季くんのこと大好きなくせになんでそんなこと言うの…」
「だってあんまりよくないんでしょ?じゃあ別れてよ。あー…この世って窮屈だよね、ほんと。男同士、女同士は変な目で見られる?好きになった子が親友の彼女なら好きってことも言っちゃだめ?ほんとに好きなひとと一緒にいて笑われるならぼくは死んだほうがマシだよ」
「皐月くん…皐月くんは私のこと嫌いだったでしょ?四季くんとのこと、反対してたでしょ?」
「嫌い?本当に心底嫌いなら、しーちゃんには不釣り合いだって思うなら、もっと本気でとっくに別れさせるか…それでもしーちゃんがムリだって言うならもう関わったりしてないよ!」
嫌いなんかじゃない。
この状況で聞かされた本音。
苦しそうに眉間に皺を寄せて、
皐月くんの叫びが本当に届いて欲しいのはどこなんだろう。
「そんなに泣くくらい、ぼくが嫌い?」
「四季くんが好きでしょ?」
「当たり前じゃん」
「大切でしょ?恋愛とか親友だからとかそんなこと説明できなくても…四季くんのことが大切なんでしょ!?」
「当たり前だろ!」
「皐月くん、どうしたの?」
右手首を皐月くんに抑えつけられていた。
左手を伸ばして、皐月くんの頬に触れた。
皐月くんの肩がピクって動いた。
「こんなことして皐月くんが四季くんに嫌われちゃうのが悲しいんだよ。どんな理由であっても、自暴自棄になって本当に大切なものまで壊さないで。だいじょうぶ…大丈夫だから」



