四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

「ねぇ…やめて…?どうしたの?」

「お泊まりの日さぁ、ほんとに迷惑だった」

「ごめ………なさい…」

「分かってないかもしんないけど、ぼく達だって男だからね?」

「…ッ」

「ねぇ、シュリちゃん。しーちゃんだけずるいよ。ぼくにも見せて?シュリちゃんのとろけた顔」

「なに言ってるの!?皐月くんっ…どうしちゃったの…!」

トンって壁に手をついて腕の中に私を閉じ込めた皐月くんの顔が、近づく。

ギリギリまで顔を逸らして、そのままズルズルとソファに倒れ込んでしまった。

限界。
逃げ場が無くなった。

「お願い、やめて…」

必死に皐月くんの体を押して抵抗するのに、
思ってたよりも筋肉があって、腕のちからも強い。
全然引き剥がせない…!

「なんでこんなことするの!」

「だってシュリちゃんのこと好きになっちゃったんだもん」

「冗談でしょ…?私は皐月くんの親友の彼女なんだよ!?」

「親友の彼女を好きになっちゃいけないの?」

「あんまり…よくないよ…」

「あんまり?じゃあ、ちょっとはいいんだ?」

「ちがっ…」