「しーちゃんとは去年から付き合ってるんだっけ?」
「えっ?あ、うん」
「わー。女避けかな?」
「女避け?」
「しーちゃんモテるじゃん。彼女がいるって牽制すれば誰も寄ってこないし、ラクだよね」
そんなこと絶対に!………無いって言い切れるくらい、自分に自信があるわけじゃなくて言い淀んでしまう。
ジトっと皐月くんを見た私から、皐月くんはふんって目を逸らした。
「…きっかけってなんだったっけ」
「あ…えっと、六月だったかな。体育でバレーやってたんだけど突き指みたいなのしちゃって、保健室に行ったの。そのときね、先生はいなくて、代わりに四季くんがベッドで寝てたんだ」
「あー、なんとなく覚えてる。貧血だったっけな」
「うん。それでね、雨が降ってたのに窓際のベッドで窓を開けたまま眠ってるから、濡れちゃうよって思って、閉めにいったんだ。そっと近づいて…そしたら眠ってる四季くんがあんまりきれいだったから見惚れちゃって…」
「わかる」
「あはは、分かるんだ?それでね、あー、こんなにきれいな男性が存在するんだぁって思ってたら目が離せなくなっちゃって。ジッと眺めてたら四季くんがパチッて目を開けたの」
「寝たふり?」
「うん。本当にそうだったの」
そのときを思い出してクスクス笑う私に、皐月くんはムスッとした。
「えっ?あ、うん」
「わー。女避けかな?」
「女避け?」
「しーちゃんモテるじゃん。彼女がいるって牽制すれば誰も寄ってこないし、ラクだよね」
そんなこと絶対に!………無いって言い切れるくらい、自分に自信があるわけじゃなくて言い淀んでしまう。
ジトっと皐月くんを見た私から、皐月くんはふんって目を逸らした。
「…きっかけってなんだったっけ」
「あ…えっと、六月だったかな。体育でバレーやってたんだけど突き指みたいなのしちゃって、保健室に行ったの。そのときね、先生はいなくて、代わりに四季くんがベッドで寝てたんだ」
「あー、なんとなく覚えてる。貧血だったっけな」
「うん。それでね、雨が降ってたのに窓際のベッドで窓を開けたまま眠ってるから、濡れちゃうよって思って、閉めにいったんだ。そっと近づいて…そしたら眠ってる四季くんがあんまりきれいだったから見惚れちゃって…」
「わかる」
「あはは、分かるんだ?それでね、あー、こんなにきれいな男性が存在するんだぁって思ってたら目が離せなくなっちゃって。ジッと眺めてたら四季くんがパチッて目を開けたの」
「寝たふり?」
「うん。本当にそうだったの」
そのときを思い出してクスクス笑う私に、皐月くんはムスッとした。



