四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

その夜、四季くんと電話した。

電話で長く話すことはあんまりないから、
通話越しの四季くんの声は新鮮だった。

「皐月くん、何時くらいに帰ったの?」

「え?あー…夕方くらい」

「けっこう居たんだね」

「んー」

「海斗さんは?もう来なかったの?」

「有休を半休に変えて出勤したんだって」

「へぇ。………有休?」

「うん?」

「ああ、ううん。なんでも無い」

ヤクザさんって有休あるんだ。
じゃあ会社員とおんなじ給料制なの!?

大人の世界はまだまだ知らないことがいっぱいあるみたい。

「ね、四季くん。明日なんだけどね…」

電話の本題に入った。
明日、四季くんにお願いしたいことがあった。

四季くんは二つ返事で了承してくれた。

宿題もしなきゃいけないし、
夕凪と行きたいところも、
四季くんとしたいこともいっぱいある。

宿題…はムリだけど、
楽しいことを心から楽しめるように、
私にはしなきゃいけないことがあるんだ。