四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

「皐月、だめだろ?シュリにやさしくして」

「そんなことよりしーちゃん、早くアイス食べに行こうよ」

「皐月も早退すんの?」

「うんっ。しーちゃんが居ないのなんかつまんないし」

四季くんにじゃれつきながら甘える皐月くんはまるで彼女みたいだった。

「シュリちゃんは一人で帰んの?」なんてジトっとした目で見られても…。

「いやぁ…」とかなんとか曖昧に言って、
目を逸らすことしか私に選択肢は無い。

「なに言ってんだよ。一緒に帰るに決まってんだろ」

皐月くんの頭をぽんぽんって撫でて、
四季くんは困ったように笑った。

「ちぇー。じゃあなるべくしーちゃんから離れて歩いてよね!」

「皐月、あんまわがまま言うなら置いてくぞ?」

四季くんは私の右手を握って歩き出した。

後ろから皐月くんがわーわー騒いでる。

なんなんですか、この三角関係は!?

皐月くんはいつになったら私を四季くんの彼女として認めてくれるんだろう。

想像してもずーっと遠い未来か、そんな日は訪れそうにもなくてちょっと悲しくなっちゃった。