四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

「抵抗無い?」が何を指しているのかいまいち掴めなかった。

海斗さんがヤクザさんだってこと?
ヤクザさんに刃物を持たせてること?
このお泊まり会の状況?

「抵抗って…?」

「俺と皐月のこと」

「へっ!?…あぁ、そっち」

「他になにが?」

「あー、なんでもないです。それは別に抵抗無いっていうか、嫌な意味じゃなくて、なんとも思いません」

「なんとも?」

「はい。なんとも。人間を好きになっただけじゃないですか」

「は………あっはははは!そうだね。確かに人間を好きになっただけだ。でもほら、男同士じゃん。シュリちゃんと四季とは違うよね。世間一般的には」

「世間一般ってなんですか?」

「え…だから」

「世間一般が反対してきたらやめるんですか?皐月くんを好きなこと」

「そんなことは…。でも皐月は幸せにはなれない」

「誰が言ったんですか?皐月くんがこのまま海斗さんと恋人同士でいたら幸せになれないって皐月くんが言ったんですか?」

海斗さんが私を見つめている。

「手、止まってますよ」って言い返したら、「ごめん」って小さい子どもみたいに呟いて、
海斗さんはノロノロと包丁を動かし始めた。