「わぁ ここおしゃれ…。」

「でしょ! こだわってよかった!」

あ 聞こえてた

「好きなところに座ってね~」

えー どこ座ろう?

「ねぇねぇ可愛いそこの子
 隣に座ってよ~」

声がしたところを見ると

「可愛くて かっこいい…」

言葉の通りだった

ふんわりとしたショートカットで
前髪が長い

前髪から見える 目は
赤くて、切れ目で 吸い込まれそうだった


「わぁ ありがとう
 僕は 姫永木 桜(きながき さくら)
  よろしく!」

僕…?
まいっか 可愛いし

「君 名前は?」

「私は 桜井 海です
 姫永木さんよろしく」

「僕のことは 桜ってよんで?」