先輩の理性、疼かせてもいいですか?

着替え終わったモナにお礼を言って、
羽田家お抱えの運転手さんに引き渡した。

「ドラマみたい!」ってモナは初体験の高級車に興奮しながら、
羽田家を去っていった。

「セナ」

「はい」

「無事でよかった。すぐに連絡くれてありがとう」

「でもよかったんですか?私はただ回避できればそれでよかったんですけど」

「いいんだよ。あいつ、昔からそうなんだ。自分の欲のためなら平気で俺に危害を加えてくるんだ。俺だけのことなら我慢できる。でもセナにまで手を出すなら…」

「本当ですか?」

「ん?」

「さっき言ってくれたこと…。命と引き換えてもって…」

「本当だよ」

ふたば先輩がやわらかいベッドの上で私を抱きしめた。

さっきまで二人が居た場所だ。
本当はちょっと抵抗があるのに、先輩のフェロモンがじわじわと私の理性を侵食してきていて、抗えない。

抑制剤を飲んでいるのに、ふたば先輩のフェロモンは私の理性をおかしくさせる。

「なんでそんな風に思ってくれるんですか。本当は困ってたりしませんか」

「困る?」