先輩の理性、疼かせてもいいですか?

「おねーちゃん!」

「おね………はぁ?」

「よつばさん、本当に謝ってくれる気はありませんか?」

「ちょ…どういうことだよ…おい!?」

「…ふたば先輩、もういいですか?なんかもう早く終わらせたくなっちゃいました」

「いいよ。セナの好きにして?」

「ありがとうございます。じゃ、モナ。いいよ」

「はーい」

ニッて口角をあげて笑うモナ。

私の双子の妹。

そう。
ふたば先輩と同じ、私も一卵性の双子なんだよね。

ガブって思いっきりよつばさんの首筋にモナが噛みついた。

「イッ…なにするんだよッ…やめッ…!」

ジュッ…ジュッ…って音を立てて、
モナはよつばさんの血液を経口摂取した。

「うわー…ふたば先輩、よくあんなの我慢できてますね?」

「俺らは純血種で欲求があるからでしょ。純血種じゃなかったらさすがにキツイ…」

「ですよね」

よつばさんは血走った目で、モナを引き剥がした。

痛みと動揺で呼吸が荒くなっている。

それもそのはず。

政府、医療機関からもきつく禁止されているのが、
純血種同士じゃないプラスとヒートの経口摂取。

その行為に及ぶことでプラスはその性を失ってしまう。

経口摂取は純血種にだけ与えられた、ヒートの強い欲求を抑えるための抑止力だからだ。

プラスから一般人になってしまったら、よつばさんが企んだことと同様、
財閥界での地位は失ってしまう。