先輩の理性、疼かせてもいいですか?

純血種………?
うそ…私とふたば先輩が!?

ありえない…ありえないってば!
ヒートやプラスが同じクラスにいる確率だってそんなに高くないのに、
純血種となんて生きてるうちに出逢えるかどうかだよ!?
それが推しとだなんて…。

「…知ってるよね?純血種」

「もっ…もちろんです」

「ん。そーいうことだから」

「なんで…私が純血種だって…?」

「ッ…あー…もうさ、セナ?教室、戻んなくてもいいよね?」

「え…いや、担任の先生が変に思うかも。友達も待ってると思うし」

「そんなんヒートなんだからなんとでも言い訳しろよ!来て…」

私を抱きかかえるようにして立ち上がらせて、ふたば先輩は早歩きでどんどん進んでいく。

「ふたば先輩!?」

呼びかけても止まってはくれない。
私の腕を掴んだままやって来たのは、生徒会室だった。