4人の声が重なる。
意味がわからなかった。
「っ、待ってください…俺に幹部だなんて務まりません」
紫雫組のメンバー?
しかも幹部?
俺にそんなもの、務まるはずがない。
地位も権力も、力も弱いんだから——
「これは総長の命令よ」
「今日からよろしくね〜!」
「朔良、逃げんなよ」
露木さん、小野寺さんに堂坂さん。
そして、八神さんまで。
「朔良、お前にしか、できないんだ。
——…頼む。」
その言葉の意味が、俺にはよくわからなかった。
「頭を上げてください…皆様のご期待に応えれるかはわかりませんが、
精一杯やらせて頂きます」
そう答えるしかなかった。
「やった〜!同じ立場なんだからタメで話してね!」
顔の周りに花が咲いたように顔が明るくなる小野寺さ…真陽。
ひっそり嫌われ者として生きていくつもりだった俺の人生が、ここで変わったんだ。
太陽の光が雲の隙間から出てきた。

