黙りこむ私にどう思ったのか、流星がもう一度訊いてきた。
「……愛華様?? どうされますか?」
聞こえてるわよ!!!ちょっと待ってて!!
……なーんて言えるはずもなく。
そんなこんなで焦りまくっていると、吹き抜け部分から2階のオシャレな雰囲気の喫茶店が目に入った。
「あっ」
「はい?」
「ねぇ、流星? さっきの男達のせいで疲れたから、あそこにある喫茶店に入ってお茶しましょ?」
迷った末に、さっきのチャラ男たちのせいにするという秘策を思いついた。
キモかったけど、こればかりはグッジョブ!!
「承知しました。………ちっ、やっぱ腕折っとくべきだったな………」
おっと?? 聞こえてますよ流星さん?
あなたホントに性格変わりすぎじゃないです??


