最強総長さまは元執事


「………おい」

「「はぃっっ!?」」

「今すぐ失せろ」

「「し、失礼しますっ〜!!!!」」


…………やっと行ったわね。

ホント流星パワーすごい……。助かったわ。

それにしても、流星は私以外の前だとあんな感じなのね〜。………あの頃は、もっと穏やかだったな。


「愛華様。どこか他の店にも行かれますか?」

「そうね………」

あれ?
そういえば……なにも考えてなかった!!

だって……。ただ流星の甘々攻撃から逃れるために言い出しただけだし!! あたりまえじゃない!?

今更すぎることにようやく気づいた私はめちゃくちゃ焦った末、逆ギレしかけ、また焦る。


服屋はなんか……、流星と行かなくても別にいいし…。
むしろ下着コーナーとか気まずすぎて行けないし……。

本屋もなんか……、違うよね…?買いたいものないし。

スーパーはここじゃなくていいし……。

化粧品店は……、流星なんも関係ないし……。


え、ほんとにどうしよ??行きたいところがない…!!