「私は現在、……まあ色々あって、Dignityという暴走族の総長をしています。」

「そう、らしいわね。」

「以上です。」


……ん??

「以上??」

「はい、今の私の自己紹介は終了です。」

——ああ、流星だ。懐かしい。

普通はありえない返答を受けて、そう思ってしまう私がいた。

そして、さっきまでの混乱が嘘のように、冷静に答えられる私がいた。


「そう。分かったわ。」

「……何も訊かないのですか。先程は、あんなに泣いていたではありませんか。」

「“以上”って、貴方が言ったでしょう。さっきは取り乱しすぎただけよ。流星のことだし、ちゃんと訳があるのよね?」

「そうですが…。」

「なら良いじゃない。これが私でしょ?」

そう言って流星に微笑みかけると、「…ふはっ!」と笑われた。


この笑顔が、大好きだ。

ずっと、ずっと、この人を守りたい。


命 を か け て 。







☆ 久しぶりの更新となりました。お待たせいたしました!なんと、次で60ページ目∑(゚Д゚) 早いものですね。相変わらずの、のろっのろ更新ですみません……。
 流星と再会してからの愛華の口調(特に心の声の)が定まっていないことに違和感を持たれた読者様もいるかもしれませんが、そこは愛華もまだ不安定な状態だということでご了承ください。ただ、流星と話すときは基本的にお嬢様口調が出る、咄嗟な反応(思ったこと)は元の口調に戻りやすいかも?という曖昧な感じです。
 誤字脱字やアドバイス、こんなエピソードも読みたい!なとがありましたら是非感想コーナーの方へお願いします♪
               ☆夜空☆