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「……流星。」
「はい、愛華様。どうかなさいましたか」
あれから、いつもどおり私の家まで来た流星。そのまま、流星を家に入れた。
……訊かなきゃ。知らなきゃ、現実を。
そう思っているのに、なかなか口に出せない私は、本当に、ほんとに……弱虫。
ふぅ。一息ついて、いよいよ尋ねる。
「———流星は、ディグニティーの総長ななの? ……そう、なんでしょう??」
「………はい。愛華様への秘匿、大変申し訳ありませんでした。」
意外にも、流星は動揺しなかった。
そして、肯定した。
……そう、本当はとっくに分かってた。
流星は暴走族で、総長ってことも。
流星が私に、隠そうとしてたことも。
でも……、それでも……、…………っっ
「どうしてっ、なの……?りゅ、せい…」
なぜ、暴走族になったの??