真剣に授業を受けている、隣の席の彼女を見る。

本当に、未だに夢だと思いそうになる。死ぬ気で探して、生気をなくし、それでも生き続け、希望を捨てずに良かったと心底思う。今までの自分を褒めてやりたい。


……愛華。愛華、様が俺の隣にいる…!!

歓喜と、どうしようもない愛おしさがずっと溢れ続けている。


生きた心地がするのは何年ぶりだろうか。

世界が、色づいているのは何年ぶりか。





——本当に、最初は幻だと思ったんだ。
……ありえない、はずだったから。



可愛く美しい愛華の横顔を見つめながら、先ほどのことが頭を巡った————