息をしたら死ぬんかって位お互いに静まり返って,何故か私の自室に2人で向かう。

パタンと扉が閉まったのをきっかけに,夜恵が恐る恐る私の顔を伺った。



「霧香? あの」

「(なにお願いだから何も言わないで)」

「さっきの事なんだけど」



(言わないでって言ったのに何でひかないの無理無理無理無理すぎるこんな本音ばっかり聞かれたら私)

「言わないでって言ったじゃん。これ以上すきになったら困るから話しかけてこないでよね!」


キャラぶれてるキャラぶれてる余計なこと言わないでよ私~泣



「すきって,なに? 霧香」



勝手に人のベッドに腰かけて,目の前に立つ私をじっと黒目が捉える。

どうしようそこ私寝るとこなんだけどちょっと待って無理すぎる一旦退いて座らないでお願いだから!

待って今気付いためっちゃ上目だよ夜恵気付いてる? めっちゃずるい可愛いのに格好いいとか死んじゃう。

……って,え。

すきってなにって,言った?

私の,聞かれたから……!!!



(な,なんでもないよ~嘘だよー。冗談だよ~。幼馴染みジョークだよ~!!!)


う,嫌われそう。

でも背に腹はかえられぬ。



「夜恵の事がすきなの。いっつも考えちゃう。夜恵がすき」



もうだめ,恥ずかしすぎる。