……あっ。
先輩……。
学校内で、先輩の声を耳で捉えた。
後ろにいる…。
今は移動教室のときで、友達は話に夢中になってる。
「あっ!」
え、空耳?
私は振り返らずに息を飲む。
何で、先輩の声が……?
でも、どんどん大きくなってくる足音。
く、来る……!
私は緊張でかたまった。
先輩が私の前にやってきて、口を開く。
「ね、ねえ。あと少しでエイプリルフールだね」
「え?」
急に、季節の話?
「あ、えっと、僕、その日は言われたこと全部、逆の意味だというように受け取るよ。逆に、僕も逆の意味の言葉言うよ。僕、嘘ついても良い日とか好きな感じなんだ」



