エイプリルフールの告白

 

——ピコンッ
 

あ、連絡来た。
 

友達の名前が表示されている。
 

私はその連絡を読む。
 

青花(あおばな)先輩、カッコ良かったね、今日も!〉
 

ー!!
 

あ、あおばなせんぱい……。
 

友達は、青花先輩がかっこいいと言っている。
 

でも恋愛感情はこれっぽっちもないらしい。
 

青花勇気(ゆうき)先輩は、運動以外ほとんど完璧。
 

そして、私は、その勇気先輩が好き。
 

ゆっ、勇気先輩なんて、馴れ馴れしすぎるけどっ。
 

心の中でなら、いいでしょ……。
 

〈うん〉
 

そう友達に送って、携帯を閉じる。
 

私は、勇気先輩を好きになったときのことを思い出した。



 

中1の秋。
 

私は先生に頼まれ、資料を教室に持っていくことになった。
 

重い資料を一歩一歩確実に持ち運んで行く。
 

あ、と、ちょっ、と……!
 

教室が見えたとき、男子組が私の横を通った。
 

うう、もう限界……!
 

でも、必ず落とさない……っ。
 

けれど、ふらふらとしてしまう。
 

『あ……っ!』
 

ドンっと男子組のうちの1人にぶつかり、気づくと、さっきの男子組の一人が私を睨みつけていた。

『お前、俺に何ぶつかってきてやがる!』
 

こんな人いたの……?どうしよう、やっちゃった。
 

資料も全てぶちまけていて、私はそれを拾う。
 

『すみません……っ』