「きゃー!!!ユウとシュウよっ!!!」

半年後、電車に乗り込むと、いつもの悲鳴。




下を見れば、繋がれた手。






愁夜と私は、いろんな人に認めれられる公認カップルと、なった。



原因は、愁夜。




外でイチャイチャできないのが辛いとかなんとか言って、社長に土下座して頼み込んで、OKしてもらったのだ。

そのままニュースに取り上げられ、炎上もしたしファンを辞められたりしたけど、ほとんどの人が暖かく受け入れてくれた。



おめでとう、と、笑ってくれて。

ずっと待ってたー!!と言ってくれることも何度もあった。




私たちなんで付き合ってなかったのだろうというくらい、仲良しだったもんね。




「好きだよ」
「わたしも」



そんな会話を小声でして、手を繋いだまま電車に揺られていると、つきたい駅についていた。


ぴょんっと駅を降りて、愁夜の手を引っ張って走ってゆく。




「あっ!!ゆうゆうー!」

駅を出て歩いてると後ろから飛びついてきて抱きつくわたしの親友。



ばっと繋がれていた手が離されて愁夜はむすっとする。



「おいお前!がちでいい加減にしろ!」

あかりんをぺいっと追いやって、愁夜は私に頬擦りをする。

えへへっ。



緩み切った私の顔を見てあかりんはべーっと舌を出して最近できた自分の彼氏へと駆け寄っていった。