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自室に戻り、ベッドに寝転がる。


静かな部屋に存在するのは私の呼吸音だけ。


ようやくあの人から解放されたというのに、思考はまだぜんぜん囚われたままだった。




触れられた肌

熱いくちびる

私だけを求める瞳


溢れるすべてを捧げるような彼の激情に為す術がなかった。



いつもゆるいくせに、私のことになると怖いくらいに情熱的で

いとも容易く一線を越えてしまうような危うさがある。


てかもう越えてる。


 
今日の秋道さんは別人だった。

別格の狂気が存在していた。