「やっ、いたい…秋道さ…」
「痛いほうが記憶に残るよね」
「ん、んん…っ」
「好き…好きだよ茜ちゃん」
「……」
「殺したいくらい、好き」
組み敷かれたベッドの上
肩口に噛みつかれる。
くちびるが伝い、喉をやわらかく食まれた。
吐息とともに容赦なく肌に吸いつく秋道さん。
痛みと刺激が同時に襲いかかってくる。
「すき…すき……」
絡みついた指がぎゅうと握られて
シーツに縫い付けられる感覚はひどく恐ろしかった。
触れられるたびに腰がぞわぞわして声が漏れてしまう。
肉食の獣を思わせる、欲に歪んだ瞳に焼き尽くされそうで、体が震えた。
「おれだけの茜ちゃん…」
重たい足枷が鳴いた。
それは私の自由を奪う音。
秋道さんは、枷と壁を繋いでいる鎖をうっとりと撫でた。
「きみは、どこにもいけないよ…」



