「平石、お前……直球すぎ」
「あ……」
「くく……わかったよ、伝わった。俺のこと"大好き"なんだな」
ちょっといじわるな口調で繰り返され、ぶわっとまた熱が広がる。
「う、うん……大好き、です」
「だから直球すぎだって。どんだけ素直なんだよ」
「隠す必要はないかな、って……」
「はは、そーだな」
新山くんはふんわり笑って私の頭を撫でた。
え、?!撫でられた?!
爆速でまばたきをしてしまう。
いつもの近寄り難い新山くんとは比べ物にならないくらい柔らかな雰囲気なもんだから、これは現実なのかと疑いそうになる。
「てことで、俺のことを良く思ってくれてんのなら、なおさら説明してほしい」
まったくそうだ。
彼のことが大好きなら私のした行為は矛盾しまくっている。
しかしなんて説明しよう。
お隣さんから猛烈なアプローチを受けていて、その渦中で消されてしまった。
なんて、どんな反応をされることか。
秋道さんがヤバすぎて言葉に困りまくるのほんとムカつく。
「平石、なにか理由があるんだろ?もし困りごとなら相談してくれよ。なんでも聞くからさ」
私の表情から汲み取ってくれたのだろう。やさしい。
新山くんの切実なまなざしに身を預けたくなってしまう。
そうだよね。私の好きな人は誰かの悩みを茶化したりするような人じゃない。
私は意を決して、秋道さんのことを話した。



