「わー、うわー…」 秋道さんはそんな情けない声を出すと、口もとを手で覆ってしまった。 真っ赤な顔で目をきょろきょろ。 「ほら、受け取ってください」 「……はい。どうもありがとう」 大きな手がプレゼント袋を包みこんだ。 そりゃもう大事そうに。 「誕生日…忘れられてるかと思った」 「え?」 「だって茜ちゃん、おめでとうもなにも言ってくれなかったからさ。おれ待ってたのに」 ちょっとさびしそうに言われて、ちくんと胸に罪悪感。