「おれ、茜ちゃんになにか頼みましたっけ?」



「誕生日プレゼントです」

「え」


「お祝い、遅くなってしまってごめんなさい。お誕生日おめでとうございます」

「え」


「お詫びといっちゃなんですが。苺クッキー普段より多めに詰めときました。そりゃもう袋パンパンに」

「あ、え」


「おまけに無病息災を願って愛情もたっぷり詰めておきました」

「あ、はい」


「残したら許しませんからね」




言い切って、笑ってしまいそうになる。
秋道さんが私が一言いうたびに、顔を赤く染めていくから。