「秋道さーん、私です」
とりあえずインターホンを押してみる。
どうせ寝てるし反応無いかと思ったら
「…ん…茜ちゃん、おは…」
10秒も経たずに扉が開かれた。こわ
寝起き声とともにご登場、秋道さん。
爆発頭にねぼけた瞳。
あっちこっちな前髪から綺麗なお顔がのぞいてらっしゃること。
「お酒、また人の部屋の前で飲んでたんですか」
カランカラン
わざと音を立ててみせる。
秋道さんはそれを見てゆるく笑った。
「うん。茜ちゃんの味がしたよ。チョーシに乗って4本も飲んじゃった」
酒弱いのにねおれ、とゆるみきった頬でさらに笑みを深めた。



