ゆるく、ゆるく、つづくやりとり。



秋道さんにがっちりホールドされて
しばらくの静寂が走った。




「ねー茜ちゃん」

「はい」

「新山くんのこと、好き?」

「……」

「無視する茜ちゃんもかわいーね」




なんて都合のいい思考回路。



答えは無論、好きだ。

高校にあがって、彼のことを見つけた
その瞬間からずっと好き。


ずっと片思いしてる。



連絡先を聞くのにどれだけの勇気を振り絞ったことか。