「あ、セクハラ」

「答えない茜ちゃんが悪い。ていうかこんなに育ってなんのつもり?発育の暴力だ。他の男を誘惑したいの?」


「話がズレてます。正直に答えますから
揉まないでください」

「………」




秋道さんは不服そうな顔をして服の中から手を抜いてくれた。




「新山くんは柔道部なのでガッチリしてます。黒髪短髪素晴らしい。背も高くて、ちょっと強面。でも中身はすごく穏やかなんです」


「……ふーん」


「なんだか波長が合うというか。連絡先を聞いてはじめての通話だったんですけど、すごく盛り上がっちゃって。気づけば空が明るく…」


「わかったもーいい」




秋道さんはそう言い捨てると
ごろんと私の隣に寝転んだ。




…拗ねた。

自分できいといて、拗ねた。