「まったくもう…」
しみじみとため息をつく。
これからどんな手法でおまわりに突き出してやろうか思案を膨らませていると、すぐそばの扉が開かれた。
「あ、おはよー茜ちゃん」
半裸の秋道さんご登場。
むき出しの体からはホクホクと湯気が漂っていた。
「秋道さん、お風呂上がりですか」
「うん。外で茜ちゃんのことずっと待ってたから。体冷えちゃって」
秋道さんは髪をタオルで拭きながら私のいるベッドに腰掛けた。
とろんとした目で見つめられ
肩に腕をまわされる。
「秋道さ…んっ」
傾けられた唇に首すじを吸われた。
と思えば優しくついばまれて
歯を当てられる。
深く肌に食いこんでくるから普通に痛い。
なんて情緒不安定な口なのだろう。



