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学校から帰れば、秋道さんが私の住む部屋のドアの前でしゃがみこんでいた。
くせっ毛を秋風に揺らして
ぼーっとしている。
本来ならツッコミを入れるべきだけど
ずいぶん前から何度も何度もこうして待ち伏せされているのでもう慣れてしまった。
私に告白したあの日を境に、秋道さんはゆるーくだけど粘着質にアプローチしてくるようになったのだ。
「秋道さん…どうも」
「あ。茜ちゃんおかえりー」
私に気づくなり秋道さんはのそっと立ち上がって、あいかわらず柔らかく笑った。
…ように見えたけど、なんだか違和感が胸を掠める。
「あの…秋道さん。疲れてます?」
ふいに尋ねれば、一瞬驚いた顔をされて
「もー、なんでわかるの?
さすがおれの茜ちゃんなんだけど」
「あ、ちょ」
「好き」
抱きしめられた。



