「な、なんで……」
「なんで?見てるからだよ、ずっと。前にも言ったでしょ?」
私のつぶやきに、秋道さんは不敵に笑った。
「見てる……って、やめてください、もう、お願いだから」
「やめないよ。茜ちゃんを見ていないと、聞いていないと、おれは狂ってしまうから」
「もう狂ってる、秋道さんはおかしいっ。どこから見てるんですか?!声も、行動も……なにもかも、筒抜けなんて、そんなの……」
「ふふ、カメラだよ。あとはGPS。現代技術ってすごいねぇ。金さえ出せば誰でも協力してくれる。あ、場所は教えてあげないよ?これからも茜ちゃんのそばにいたいから」
指を折りながら楽しそうに言い連ねる姿に吐き気がした。
そんな私を瞳に映して、ふにゃりと美しくほころぶ男。
「だから知ってる。新山クンにすら、ボイスレコーダーを潜ませていたことも」
「……っ」
「愛する人にそんなことするのかな?ねーどう思う?茜ちゃん。新山クンのこと愛してるんでしょ?おれに教えてよ?」
軋むスプリング。
ベッドに乗り上がってきた秋道さんが、私の首に両手をかけた。



