「平石……もうアキミチのことなんか忘れろよ」
「っ、それは……」
「全部あきらめて、俺だけのものになってよ。おまえのせいで、俺はいつも情けなくこんなになっちまう」
硬くなった新山くんの質量は、求愛のように私の下腹部を潰す。
ひあああ!
すすす、すごい、えっちなことされてる?!
新山くんの新山くんが、私にっ
ゔ、色気が、鼻血出る……
「気持ち悪いだろ?……俺も思う。平石の言葉ひとつでガキみたいに欲情すんのも。なにもかもブッ壊して、俺の部屋に閉じ込めたいと思うのも、気持ち悪くて……でも、抗えない」
悩ましげに息を吐いたそのあと、またくちびるを合わせられた。
私だけを映す双眸に、じわじわと狂気が乗る。
「幸せなんだ。おまえに……身も心もぐちゃぐちゃにされるのが。俺という人間が、平石以外受け付けなくなってることを、平石本人に刻まれてる気がして。たまらなく……うれしい」
すきだ、すきだ……と、何度も重ねられ、応えるひますら与えてもらえない。
私を支配しているようで、新山くんの心は足もとにかしづいている。
お互いが逃げ場のない箱に閉じ込められているみたいだった。
絶え間ないキスがようやく鎮まると
新山くんはその大きなてのひらを私の首にかけた。



