病んだ心をつまびいて



ヘアミストも、新山くんへの言葉も


すべてが誤魔化しのための自傷のように思えてきて、途端に逃げ出したくなった。


なんで、なんで



絶望の一歩手前で、必死に口角を保つ。



すると、そのすぐそばでずっとだんまりだった新山くんが、うつむきがちに流し目を寄越してきた。




「……はぁ、限界だ」




手早く足の紐をほどかれる。


そのまま流れるように軽々と私を縦抱きにすると、グラウンドの外へ連れ去ってしまう。



「え、あ、新山く」


「わりぃ……ちゃんと、逃がしてはやるから……」




その瞳にはたしかな凶暴さが滲んでいた。