病んだ心をつまびいて



「……仁奈……卒業したらさ、2人で温泉でもいこっか」



膝にうずめた顔を持ち上げて、仁奈を見る。


我が親友は目をまたたかせると、歯を見せて、照れくさそうに笑った。



「モチのロンよ!大学離れてもズッ友だからな〜」

「きゃー、チャラ仁奈死語のオンパレードや〜」



こんな今にも優しい未来があれば、まだ歩けるような気がした。