「さて、どーするかねぇ。ポリちゃんは当てにならんし」
「うん。秋道さんからも物質的に残る被害はまだ受けてないから……取り合ってくれるかどうか……」
「まぁ相談するだけでも気持ちは違うだろうから、あとで一応警察行こっか。わたし付き添うよ」
「うん。そうだね、ありがと……」
ここまで付き合ってくれる親友がいる時点で私は本当に恵まれている。
揺るぎない味方の存在を噛み締めていると、目の前にシルバーの塊が差し出された。
「?……仁奈、これなに」
「ボイスレコーダー」
「ぼいす、れこーだー?」
聞き慣れないワードを復唱する。
なんで仁奈がこんなもの……?
「1年の頃、ストーカー被害に遭ってたんだ。わたしがあまりにもかわいすぎてね」
おちゃらけながら続ける仁奈。
はじめて聞いた過去に心臓が締め付けられた。



