病んだ心をつまびいて




人の肩で勝手にぐったりしているその人に目をやる。


ここで突き放せればいいんだけど、私の性格上、困っていそうな人を見捨てることなんて無理だった。

というか人としてよろしくない。




さっきとは違う種類のいたたまれなさに私はたまらず

『なにか作りましょうか?』

と言っていた。




その刹那、秋道さんは跳ねるような勢いで顔を上げた。



『ほ、ほんと?』



綺麗なお顔が近くて、目がキラキラ。

瞬く間に生気が戻ったその姿は、まるでゾンビが人間になった瞬間みたいだった。



『は、はい…。死なれても困りますし…
うち上がります?』

『おじゃまします!』