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昼休みに入り、逃げるように教室を出た。
中庭のすみっこでお弁当を広げたとき、目の前に影が落ちる。
「あーあ、ショック。親友から見向きもされないなんてさ」
視線を上げた先には、仁奈がいた。
「……」
「オッスオッス、お隣しつれーしまーす」
ふらりと私のそばに腰かける仁奈。
その手にはいつものメロンパン一つ。
はい、心臓ドッキドキ。
立て続けに起きる出来事への対処にいっぱいいっぱいで、仁奈からの着信やメッセージについては、なにひとつ手がつけられていなかった。
怒ってますよね。
今だって、いつもふたりで食べてたお昼ご飯をブッチしてこんなところにいるんですもんね。
……まぁ、あと、めちゃくちゃ怖くもあった。
仁奈も……みんなみたいに私のこと軽蔑してるんじゃないかって。



