病んだ心をつまびいて


「真実がどうであれ、もう弁明は聞かない。新山を弄んだアンタのこと、絶対に許さないから」


「待ってよ華凛お願い!話を聞いて!」


「聞くわけないでしょ。
だって茜ウソつきだもん」


「え?」




華凛がゆったりとした動作で、私の手に収まるスマホを指差した。




「なんで新山の連絡先が入ってんの?」




心臓が一気に凍りつく。



即座にスマホの画面を開いてメッセージアプリをタップした。


やりとりをしている人たちの一覧を確認すると、そこにはたしかに『新山』という名前が載っていた。



なんで?秋道さんに消されたはずじゃ……



頭が真っ白になるギリギリのところで、昨日の出来事を思い出す。



新山くんが私の家から帰ろうとした直前、秋道さんがやってきた。


たしかそのとき、新山くんを部屋に1人残して私は玄関へと向かったんだ。



もしかして……そのタイミングで?


新山くんが手ずから登録し直したの?



いやいやまってよ、画面ロックの暗証番号なんて新山くんに教えてない。


けど、考えられるとしたらそのときしかないし……