すると、彼女の視線が私の手元へ落ちた。
「へぇ〜、もう洗礼受けてんじゃん」
下駄箱に敷き詰められていた私への誹謗中傷の数々が記された何十枚もの紙。
どこかへ捨てようと胸に抱いていたものを一枚ひったくられ、バカにしたように鼻で笑われる。
「かわいそ。こんなコトされても誰も助けてくんないとか、アンタもともと嫌われてたんじゃない?」
「……」
「まーいいや。どうせ教室にも入りにくいでしょ?ちょっと付き合ってよ」
華凛の瞳に滲む感情には、あきらかな憎しみが含まれていた。
立場の弱い私に選べる道はない。
華凛とその取り巻きに囲まれながら、おとなしく連行されるしかなかった。



