病んだ心をつまびいて



そのとき、ポケットのスマホからバイブ音が鳴った。



確認すればもはや日課の秋道ラブコール。






『おはよー茜ちゃん

今日は調子どうかな?
おれのこと考えてくれてる?

おれは夢の中でも茜ちゃんにたくさんハグとチューしてたよ。
リアルでもそれが叶うように、早くおれのものになってね。

未来の旦那様より』






昨日の今日でよくこんな文章が打てたものだ。
気持ち悪さは健在か。



はい、悪い意味であなたのこと考えてましたよ。
というかアクセル全開で侵食してきているのはそちら側なのですがね。



やっぱりあの人おかしいよ、異常だよ。



ポリスに逮捕されてるクマのスタンプを送信してアプリを閉じた。





そういえば……新山くんの連絡先、消されちゃったんだっけ。


くそ、謝るの忘れてしまった。



新山くん気づいてるかな……だとしたらまた傷つけてしまっている可能性大。
どこまでも最低ムーブしかできない女で自分に呆れる。



幻滅されてもいいからあらためてきちんと謝罪しよう。
……嫌われたくないな。



たった一日の出来事なのに考えることが多すぎる。
まだ朝だというのに頭が疲れてきた。



「大丈夫、大丈夫、私は大丈夫……」