病んだ心をつまびいて



洗面所へ向かい鏡の前へ立てば、そこに映るのは見るに堪えない血色の悪い自分の顔面だった。



「学校……行きたくないなぁ」



洗面台に手をつきうつむく。




昨日は様々なことがありすぎた。



秋道さんからの脅迫から始まり、新山くんからの脅迫に終わるという散々な一日。


記憶を辿るだけでも疲労感にみまわれる。



予測のつかない道をさまよっている感覚だった。



真っ暗で、なにをしても恐怖が降り注いでくる。


どこにも居場所がない。


取り巻くすべてが怖い。



気持ちで負けないように努めても均衡が崩れたらあっというまに崩壊してしまいそうだ。



「……はぁ」



キンと冷たい水で顔を洗ったけど、なにひとつモヤモヤは晴れやしなかった。



 
パンを一枚食べてから歯を磨き、渋々ブレザーに袖を通す。


学校への登校がこんなに気が進まないなんてはじめてだった。