病んだ心をつまびいて



「へ、へぇ……マネージャーさんとでも打ち合わせだったんですか?」

「……」

「新曲できたらまた聴かせてくださいね。いつも楽しみにしてるんですよ私」

「……」

「ああそうだ、それで、ご要件は──」




一瞬だけ目線を下げたのが間違いだった。








秋道さんの右手に、包丁が握られていた。