病んだ心をつまびいて




「に、新山くん!
これ以上は死んでしまうよ……っ」 


「平石が俺の腕の中で死ぬの?悪くねぇな」




邪悪な口調もかっこいいよ……うぅ



骨が抜かれたみたいに力が入らない。




新山くんは、そんな私を静かに押し倒した。




え、えええ 

視界いっぱいに新山くん。



陰をたたえた瞳には、こぼれそうなくらいの熱が浮かんでいる。


いつもならセクシーだなんだって興奮するはずなのに、今は……違う。



カーペットの上に拘束された両手首。  



一人の男性に捕食されてしまいそうな

そんな雰囲気。




「平石、俺のこと好き?」


「す、きです」


「じゃあ俺のモンになれ」




オレノモンニナレ??


言葉をなぞって数秒、熱くなる。




「それは、そのっ、つまり」


「俺の彼女になって」


「新山くんの彼女?!私が?!」


「うん。俺のこと好きなんだろ」


「好きだけど、え、あ」


「彼女になってくんねーの?」


「いや、だって、新山くんは……私のこと好きじゃないし」


「はぁ?ここまでしてんのに気づかねーの?今お前押し倒されてんだぞ?」




眉を寄せた新山くんがさらに近づいてくる。


言語化されると恥ずかしい!


けど……本当に自惚れてもいいの?