話を聞かないこの男。
あなたが私を世界でいちばん愛してるというのなら
私はあなたを世界でいちばん厄介な男と讃えよう。
「生まれてきてよかった。茜ちゃんにいっぱいくっつけて、愛情たっぷりのプレゼントも貰えて。最高の誕生日だよ」
「ふへへ、光栄です」
「茜ちゃんの作ったものがおれの血肉になるなんて、考えただけでゾクゾクする」
「そんな気持ち悪いこと言う人本当にいたんだ…」
「愛してるよ。茜ちゃんの誕生日のとき、楽しみにしておいて」
私の体を離し、愛おしげに目尻を下げる秋道さん。
じつは私
この人に一度告白されている。



