「……私のことからかっただけだよね」
まだ全然こどもだし。
私には本命の新山くんがいるって教えたもん。
それでも諦めない肉食系はこの時代なかなか…
「……すぐ近くにいるな」
過激なお隣さんが肉食系代表として君臨しているじゃないか。
見た目草食系のゆるふわ風味なくせに、一枚捲ればただの獣だ。
アズマさんもそうなの……?
私と結婚すると宣言した際の、彼の瞳が脳裏によみがえる。
たしかな熱と、重たい決意が揺れていた。
微笑みは甘く
まるで愛する恋人を目に映すような……
「いったん、いったん考えるのをやめよう」
昨日からいろいろありすぎて、とうにキャパは超えている。
気のせい、幻覚、からかわれただけ!
無理やりそう飲み込んで思考を切り替えた。



