「ねぇ、新山くんはどんな人?
やさしい?かっこいい?」
「ま、まぁ……そりゃあ」
「見た目は?どんな性格?」
「そ、そこまでお父さんに伝える必要あります?」
「言うまで解放してあげないよ」
なんかこのやりとり既視感がある。
たしか秋道さんに新山くんの存在がバレたときも、同じような詰め方をされたような……。
そしてこういう詰め方をしてくる人は口を割るまで絶対に離してはくれない。
「私のクラスメイトです……。
柔道部でガタイ良しの強面な男の子といいますか」
「へぇ、茜ちゃんはイカつい男が好きなんだ」
「中身だって最高ですよ。穏やかで男らしくて。硬派かと思えばちょっと悪いところもあって」
「新山くんのこと、大好きなんだね」
「……はい、大好きです」
初対面の人に私はいったい何を話しているのだろう。
頬が熱い、燃えそう。
「茜ちゃんが真っ赤になるくらい大切な恋をしてるなんて、お父さんも喜ぶよ」
「あまり話しすぎないでくださいね。
こ、個人情報なので」
「うん。わかったよ。
他にはいないかな。仲の良い友達とか」
「親友ならいます」
「いいね!どんな子?」
さっきのように説明しろということか。
まぁ、おもくそ本命バレしたんだ、ここまできたら恥ずかしいものなんてない。
すまんな仁奈。



