気づけば私は自分のベッドの上で震えていた。



カバンの中で鳴り響く通知音が恐ろしくて、電源を切って壁に投げ捨てる。



「う、うう……っ」




膝を抱えて顔をうずめる。


どうしよう、どうしたら



先のこと、今のこと、過去の行い。

すべてが頭の中を駆け巡る。



一つずつ誤解を解いていくにしても、私が無闇矢鱈に秋道さんに接触して恋人まがいな触れ合いを許していたのは真実だ。



はもちろん抵抗はした、男の人の力には勝てなかった。



それでも、どこかで彼の横行を見過ごしていた自分がいた。


危険だと知っていたのに、突き放さなかった私が悪いんだ。



なんの弁明の余地もない。


秋道さんはもちろん悪いけど
異常者を軽くあしらい、危機感を持つことを疎かにしていた私も十分問題だった。



その積み重ねが今になってこの身に鉄槌を下したんだ。