「茜?だいじょーぶ?」 仁奈に顔をのぞかれる。 霧がかった思考を隅に追いやって、無理やり笑顔を作る。 「ん、大丈夫」 「ほんと?顔色悪いけど? やばそうだったら保健室いこーね」 深くまで詮索してこない仁奈がありがたい。 ふたりで席に戻ろうとしたとき、目の前に大きな影が落ちてきた。 「平石」 それは、新山くんだった。 大本命のご登場に体温が上昇。 わぁぁ、今日もかっこいい……! 立髪を後ろに流しててなんだか色っぽいね。