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学校についたのは、まだ1限が終わっていない中途半端な時間だった。
途中で教室に入るのも気まずくて、職員室で遅刻の報告をしてから、授業が終わるまで多目的ホールで待っていることにした。
誰もいない広々とした空間は少しだけ心が落ち着く。
今はなにも情報を頭に入れたくない。
まとわりつくような寒気がいつまでも離れてくれなくて、気分が悪い。
ふらふらと端っこの椅子に座り、スマホをタップする。
こういうとき、なんだかんだ寄りかかりたくなるのはお母さんだ。
──『お母さん、いつ帰ってこられる?』
──『会いたい。無理ならせめて通話したい』
いつまでも出張から帰ってこない多忙な母親。
大好きだけど、それは私だけなんじゃないかなって。



